轟轟戦隊ボウケンジャーの次は、
呪呪戦隊タ〜タ〜リ〜ジャーではないかとドキドキしてます、みかんです。
米米戦隊スイハンジャーでも良いよね。
そんなみかんは、
タタリブルーかスイハンイエローならバイトでやっても良いかなとか思いながら、
友達に連れられてカラオケボックスへ行ったのです。
カラオケはフリータイムで飲み放題 をスローガンに楽しんでいた、
みかんと愉快な仲間達。
歌が一番盛り上がる良〜い所で、
天丼持った店員に入って来られた酔っ払いAにおいては、
おもむろに店員に向かって、
「お前さては、北の回し者かっ また天丼かっ
天丼撃ちにきたのかっ 天丼込みで7発発射かっ」
とか、わけのわからん事を一人で言い出してたとか、
そんな事はさて置き、
しばらくすると、みかんの携帯が鳴ったのです。
電話の相手は、色んな意味で、『悪魔』と呼ばれる先輩だったのですが、
何とも切ないことに、車を盗まれたと言うのです。
勤め先の車を仕事先で盗られたそうなのですが、
会社車ということもあって、社長さんやお局様などに、
コッテリ絞られとかなんとかで、ひどく落ち込んでおりました。
なので、気晴らしにでもなればと思い、呼んだのです。
「カラオケしてるから、気晴らしに来て下さい」
と。
「・・・約一名泥酔して、店員にシャレにならない事言ってますけど・・・」
と。
― それから40分後 ―
先輩 「なんら、みかん、私の酒が飲めないっつうのか、おーぅ!」
性質の悪い酔っ払いがまた一人、増殖。
もう、ね?うら若き乙女が、
警察24時的な番組でモザイクかけられているおじさん化ですよ。
でもまぁ。まぁ。まぁ。まぁ。
何しろ、車盗まれちゃってますから。
その鬱憤を、このくらい発散してもらえれば本望ってものですよね。
― それからさらに1時間後 ―
先輩 「みかん、飲め!お前はイイ!みかん!お前は・・・うぅっ(泣」
友達A 「まひゃか、北の回し者かっ」
友達B 「あーはっはっは このイカ、超ウケるー あーはっはっは」
友達C 「・・・・・・・(マーライオン化)・・・・・・・」
先輩の『飲め飲め』攻撃にことごとく撃破され、
泣き上戸に怒り上戸に笑い上戸、そしてマーライオン、
何とも濃いキャラが揃い踏み状態。
ちなみに、倖田ちゃんのキューティーなハニーを歌っている最中、
「ハニー・・・ふらっしゅ(〃∇〃)」で思わずハニカんだ瞬間、
みかんもついに、北の回し者疑惑をもたれました。なんでっ。
― それからさらに30分後 ―
先輩 「次はこれっ!ガガガSPメドレー歌う!」
友達A 「お前も北の回し者かっ」
友達B 「あーはっはっは なにこのコップの形ー あーはっはっは」
友達C 「・・・・(マーライオン通り越して屍化)・・・・」
先輩はメドレーに首っ丈。
皆様にも経験がおありかと思いますが、メドレーってあれじゃないですか。
長いし。の割に、中途半端だし。
聴かされる方にとっては、なかなかどうして、シンドイじゃないですか。
それでも、
1メドレー くらいなら盛り上がりますけども、
立て続けにメドレーめくるめくメドレー というのは、
かなりシンドイじゃないですか。
先輩、それをやっちゃうんですよ。
メドレーに次ぐメドレー、そしてメドレー、むしろメドレー、さらにメドレー、
なんならメドレー、みたいな勢いでメドレーなんですよ。
しかも他の泥酔者達なんて、回し者探しと笑える者探しに夢中ですし、
もう一名においては、もはや、
(o_ _)o...返事がない、ただのしかばねのようだ
ですからね、誰も歌わないのですよ。
じゃあ、みかんがっ とか思うのですけども、
先輩たらもう、メドレー妖怪と化してますので、
マイクを離す離さないの騒ぎじゃないわけですよ。
もう諦めて、やる気のない手拍子とかしとくしかなかった。
― それからさらに1時間後 ―
先輩 「あーぁーあぁぁああーぁ(泣」
友達A 「(泣」
友達B 「(泣」
友達C 「・・・・(屍)・・・・」
どうです、ちょっと様子が変わったでしょう。
屍と化し、別世界のお花畑で楽しんでいるであろう子はともかく、
あの、回し者上戸と笑い上戸が、大人しく聞き惚れ、そして涙してますよ。
何があったのかって、
ご覧の通り、メドレーを歌い尽くした先輩が、
涙ながらに、
北の国からを熱唱してるんじゃないですか。
友達AとBなんて、たまにものすっごい遠ーい眼で、
「じゅーん ほたーる」言ってみたり、
「ルールルルルルルル」言ってみたりしてたものね。
もう、意味わかんない。
カラオケにいた時間、6時間。
うち、先輩のメドレーを聴かされること、3時間。
屍1名。
カラオケボックスには、弱った悪魔を元気にさせる力がある。
そんな一夜だったのでした。